スナック菓子とは
スナック菓子とは、一般的に「軽食」を意味します。軽食とは、間食や食後、おつまみなどを指します。スナック菓子は、軽食シーンに手軽に食べられるお菓子の一種です。
スナックという言葉は英語の「Snack」からきており、「正規の食事の時間外に食べる」「軽い、一口や少量の食事」といった意味があります。
日本でスナック菓子というと、甘みがあるものよりも、塩味があるもののほうが多くを占めます。
例えば、次のようなものがスナック菓子と呼ばれています。
ポテトチップス、ポップコーン、ナッツ、ビスケットなど
原料にはじゃがいもやとうもろこし、小麦粉が使用されることが多く、塩味やコンソメ味などを中心とした多様なフレーバーが特徴です。
スナック菓子市場の傾向
近年の日本におけるスナック菓子市場は、規模が拡大しています。コロナ禍の巣ごもり需要の影響から伸長した後、インバウンド需要が回復したことで、より一層、拡大しています。
スーパーマーケットやコンビニエンスストアで販売される日常的な間食ニーズに応えるほか、土産物やオフィスでの欠食シーンにおいても重要な存在になっています。
スナック菓子のパッケージトレンド
スナック菓子は需要の高い商品であることから、市場では多様な商品が販売されており、各商品が競争力を高めています。そうした中、スナック菓子のパッケージには、次のようなトレンドの潮流があります。
高級感や贅沢感
物価高で節約志向の潮流がある中、その反動から、プチ贅沢で日ごろのストレスを解消し、少しでも満足度を高めたいというニーズも生まれています。菓子商品においても、高級感や贅沢志向が追求されており、それに伴い、パッケージについても高級感や贅沢感のある装いが求められています。
スナック菓子においても、高級志向で開発される商品も多く見られるようになり、パッケージについても様々な工夫がされるようになりました。
例えば、紺やワインレッド、黒などのダークなトーンの色の採用や、シンプルな形状でありながら、厚紙や手触りの良い素材の利用、マット加工、和紙の利用、エンボス加工や金箔風の箔押し加工などの方法で高級感や贅沢感が演出されています。
エシカルパッケージ
近年は、人や環境、地域社会などに配慮して消費活動を行うエシカル消費が注目されています。社会貢献活動の一環としての消費は、意義のある活動として消費者の関心を高めています。そのため、エシカル消費を促進させる商品作りは、近年の企業が注力すべきことの一つでもあります。
代表的な取り組みとして、環境に配慮したパッケージ素材を利用することが挙げられます。従来のプラスチック製パッケージを紙素材に変更する、プラスチックの利用量をできるだけ減らすといった例があります。スナック菓子についてもエシカルパッケージの潮流があり、パウチ袋から和紙製の袋への代替事例などもあります。
シズル感
先述の通り、スナック菓子は、食事以外の間食ニーズに応えるものです。そして食事以外のシーンにも間食を摂りたいと思わせる誘引性も求められます。そのためシズル感のあるパッケージデザインは、スナック菓子のパッケージとして、とても重要です。
シズル感とは、人の五感を刺激し、「美味しそう」「食べたい」と思わせることで、食欲や購買意欲を高める表現を指します。
スナック菓子のパッケージにおいては、サクサクした食感や、香ばしいフレーバーを想像させるデザインが考えられます。
スナック菓子のパッケージに必要な機能性
スナック菓子のパッケージには、次のような機能性が求められます。
ガスバリア性:酸素や二酸化炭素、窒素、水蒸気などから食品から遮断する性能
ガスバリア性は、袋にガスが通過するのを防ぐために重要です。これらのガスにさらされると、食品は酸化したり、湿気を帯びたりして品質劣化につながります。ガスバリア性を施すことで、それらの影響が最小限に留められ、食品の保存期間の延長につながります。
ガスバリア性を持たせるためには、ガスバリア性の高いフィルムを採用し、真空包装やガス置換包装等で対応します。
特にサクッとした食感が重要なスナック菓子は、中に窒素を詰めて封をすることも多くあります。そのため、フィルム部分から湿気や酸素が入らないことは必須条件です。
防湿性:湿気を防ぐ性能
防湿性を高めることにより、菓子の食感や風味を守ります。
スナック菓子は特に湿気を嫌うため、ガスバリア性だけでなく、防湿性に富んだ、湿気を遮断する素材を重ねたフィルムや密封性の高い包装が求められます。
遮光性:外部の光を通さない性能
遮光性とは、外部の光である太陽光や紫外線、赤外線などから内容物の劣化を防ぐ性能です。
スナック菓子の中でも油分の多い揚げ菓子は、太陽光などによる変質に弱いため、アルミ素材で遮光する必要があります。
ピンホール耐性(衝撃耐性):
袋に衝撃等が加わることにより、穴が破けるのを防ぐ性能
ピンホール耐性とは、輸送や保存時に、パッケージ内の食品の一部によって袋に穴が空いてしまったり、シールされている部分が破損してしまうことを防ぐ性能です。
特に鋭利な部分のあるスナック菓子の場合は、高いピンホール耐性が求められます。素材としてナイロンや多層構造の採用が考えられます。
利便性:消費者が利用時に開けやすく、食べやすいなどの性能
袋を開けて、調理することなくすぐに食べられるイメージのあるスナック菓子は、パッケージに利便性を高める工夫が求められます。
工夫の例として、開封しやすい袋の形状、再封しやすいチャック付き、立てて保存できるスタンディング式を採用するなどが考えられます。
スナック菓子のパッケージデザインで重要なこと
スナック菓子のパッケージデザインを行う際に、重要なポイントとして次の点が挙げられます。
商品の魅力や「らしさ」を直感的に伝えること
スナック菓子の魅力である、開封してすぐに食べられる利便性の高さや、楽しさや軽快感、値頃感が直感的に伝わることも大切です。このような「スナック菓子らしさ」を存分にパッケージに施すことで、注目を集めやすくなるでしょう。
個性的なネーミングタイトルで他社製品との差別化を図る
スナック菓子の魅力の一つが、楽しさや軽快感です。そのため、ネーミングは個性的なものを採用するのも一案です。商標に気をつけながら、他社製品との差別化を図ることがポイントです。
その際、パッケージデザインは、商品が持つ特長的な味や食感などを視覚的かつ直感的に理解できる内容であることがポイントです。パッケージのデザインについては、画像を駆使するのはもちろんのこと、オノマトペも積極的に活用するなども有効です。
実際の売り場や陳列を想定した多角的な見せ方
パッケージデザインを作り込む際には、実際の売り場や陳列された状態を想定した多角的なパッケージ設計が重要です。
売り場を確認して、他社製品と比べて相対的に目立つような色彩や質感であるようにします。売り場のどの棚に置かれるかを想定し、正面だけでなく多角的にどう見えるか確認しましょう。その上で、側面・天面のデザインも軽視せずに設計することをおすすめします。
また単体のデザインで完結せず、集合陳列の際にどう見えるかも併せて検討することもポイントです。
一貫したブランド世界観の構築
ブランドの世界観を統一することも重要です。シリーズものであれば特にブランドイメージを定着させるために統一化が欠かせません。
売り場の什器やPOPのデザインとも連動させ、一貫した世界観の構築により、売り場での存在感を際立たせることができます。
ぜひこれらのポイントを押さえて、スナック菓子のパッケージデザインを行ってみてください。
まとめ
スナック菓子のパッケージのトレンドや特徴、必要な性能、デザインのポイントなどをご紹介しました。スナック菓子は需要が見込める商品であることから、他社製品も工夫を凝らしており、パッケージにも注力しています。売り場で多角的な検討をすることで、より優れたパッケージを作り込むことができるでしょう。
一方で、菓子パッケージの基本はもちろんのこと、スナック菓子特有のパッケージデザインを施すには、知見や技術が求められます。自社だけではなかなか難しいという場合には、企画設計の段階から丸信がお手伝いできます。
丸信は、長年の食品パッケージの素材選定や印刷、加工、デザインなどの多数の実績と経験から、最適なパッケージ形状・素材・デザインを全て、ワンストップで制作可能です。ぜひお気軽にご相談ください。