粉類とは
粉類とは、主に食品の小麦粉や米粉、片栗粉、コーンスターチなどの粉製食品を指します。
最もポピュラーなのは小麦粉ですが、小麦粉には薄力粉や中力粉、強力粉など複数の種類があります。特徴や使い分け方を解説します。
薄力粉
薄力粉は小麦粉の最もポピュラーな形態です。レシピなどに「小麦粉」と書かれていると、ほとんどの場合に薄力粉を指すのが一般的です。ケーキやクッキーなどの焼き菓子のほか天ぷらの衣などの料理にも利用されており、汎用的な小麦粉といえます。
薄力粉はタンパク質の含有量が約6.5~8.5%であり、柔らかく、生地として利用しやすい点が特徴です。製菓の分野では最も多く使われ、仕上がりが軽くなります。
中力粉
中力粉とは、タンパク質の量が約7.5~10.5%の小麦粉の一種です。うどんや麺類、ビスケット、和菓子などの粉もの料理や、ねばり気が少なめのパンなどに多く利用されています。
強力粉
強力粉は、タンパク質の量が約11.0~13.0%の小麦粉の一種です。食パンやフランスパン、菓子パンなどのねばり気の強いパンによく利用されます。その他、中華麺や乾燥パスタなどに利用されることもあります。強力粉で作る製品はコシが強く、もちもち感の高い仕上がりになります。
粉類パッケージに必要な条件
このような粉類の食品を製造して販売する際には、最適なパッケージに充填し、流通させる必要があります。粉類のパッケージは、一般的な食品とは異なる特性が求められることがあるため、注意しましょう。
ここでは、粉類を保護するために必要なパッケージの条件をご紹介します。
気密性・密閉性
まず大前提として大切なのは、気密性や密閉性です。粉類だけでなく食品パッケージ全般にも求められることですが、特に粉類はパッケージに高い気密性がなければ粉漏れを起こしてしまいます。また異物混入などを防ぐためにも、しっかりと密閉されていることが重要です。
バリア性・防湿性
粉類は酸素や湿気に触れることでダマになる恐れがあるため、それらを防ぐためにバリア性と防湿性が求められます。
バリア性とは、酸素や水蒸気などの気体を遮断する性質を指します。バリア性には大きく2種類あります。
ガスバリア性(酸素透過性): 酸素や二酸化炭素、窒素、水蒸気などの透過しにくさを示す性能
水蒸気バリア性(水蒸気透過性): 水蒸気の透過しにくさを示す性能
また防湿性は、湿気を防止する性能です。
これらの性能を持たせるために、アルミ箔やアルミ蒸着フィルム、透明蒸着フィルムなどが用いられることがあります。
遮光性:光による品質劣化を防ぐ性能
遮光性とは、太陽光をはじめとした紫外線や赤外線などから内容物を守る性能です。粉類は太陽光に触れると劣化する恐れがあるため、パッケージに高い遮光性が求められます。特にアルミ包装は高い遮光性を持つため、よく利用されています。
静防性:静電気を防止する性能
静防性とは静電気を防止する性能です。粉類のパッケージには、静電気による粉の飛び散りや、シール部への粉の噛み込み(噛み込み不良)を防ぐために静防性が求められます。
粉類のパッケージに適した形状と選び方のポイント
一般的に、粉類のパッケージには次の4つの形状の袋が利用されています。それぞれの特徴と共に、選び方のポイントもご紹介します。
三方袋
三方袋とは2枚のフィルムを重ね合わせ、底面と両側面の3辺を熱溶着(シール)した袋です。
粉類はもちろんのこと、食品全般や薬品、化粧品など幅広い商品に利用されています。3辺をしっかりと接着することにより、気密性や密封性を高めることが可能です。製造工程の生産効率も高いことから、汎用的な袋として利用されています。
またチャック付きや易カット設計(※)などの機能性を付与することも可能です。
※袋の開封部に特別な切り込みが入っており、ハサミやカッターを使わずに開封できる利便性を考慮した機能のこと
消費者の手元に届くまで、気密性・密閉性を重視したい場合や、コストパフォーマンスを高めたい場合に選択したい袋です。
角底袋
角底袋とは、底面が四角形になっている袋です。小麦粉や塩、米などの袋に利用されています。底面が安定しやすいため、自立性が高いのが特徴です。店頭陳列の際に、平積みになりやすい平袋と比べて、立てて陳列できるため、パッケージの表面が消費者の目にとまりやすく、ディスプレイ効果が高くなります。
サイドガゼット袋
サイドガゼット袋とは、「マチ」と呼ばれる折り込み部分が左右両サイドに付いた袋です。小麦粉や塩、米などの袋に利用されています。マチの付いていない平袋と比較して多くの量を入れられるメリットがあるのが特徴です。角底袋と同様に自立性が高く、店頭陳列の際に有利です。
スタンディング製袋
スタンディング製袋とは、内容物が入ったときにパッケージが自立するように作られた袋です。底にマチが施されているのが一般的です。スタンドがなくとも自立するため、店頭陳列時に目立たせられます。
以上、4つの形状をご紹介しましたが、一度に使い切ることがむずかしい小麦粉などの粉類は、店頭陳列だけでなく、保管のためにも自立型のほうが便利といえます。またいずれの形状にもチャックを付けることで、保存性を高められます。開発する粉類商品のターゲットユーザーの利用シーンや頻度、利用の仕方に応じて選びましょう。
粉類のパッケージデザイン戦略
粉類のパッケージに施すデザインについては、戦略的に、他社製品との差別化も含めて、検討する必要があります。パッケージデザイン戦略にはさまざまな配慮が求められますが、特に次の3つのポイントを押さえておくことをおすすめします。
ブランディング
粉類製品は、粉状であるため、シンプルで他社製品と代わり映えのない見た目になりがちです。そのためパッケージに特徴を持たせて目立たせる必要があります。その際にポイントになるのがブランディングです。
ブランディングとは、顧客がその商品を選び、購買行動を起こす動機となり得るイメージやストーリーを顧客の中で作り上げることをいいます。絶えず統一されたブランドの世界観を発信し続けることで、顧客の中にブランドイメージを根付かせます。パッケージのデザインにおいては、ロゴやフォント、色、大きさ、形状などを統一させることによってブランド訴求が可能です。
ターゲットへの訴求
ただ漠然と、見た目の良いおしゃれなパッケージデザインを作れば良いというわけではありません。重要なのはターゲットユーザーに手に取ってもらうことにあります。そのため、まずはターゲットを明確にし、年代や性別のほか、嗜好や興味関心など細かく設定して絞り込み、そのターゲットに対するデザインを検討することが大切です。
機能性・実用性
パッケージデザインというと、グラフィックや写真などを用いたビジュアル的なデザインをイメージされるかもしれません。しかしパッケージの場合、デザインはユーザーの利便性も含めたデザイン設計も検討する必要があります。
例えば、開封しやすさや保管しやすさなどもデザインに関わってきます。このように機能性と実用性を高めることで、ユーザーエクスペリエンス(ユーザー体験)を考慮したデザイン設計となり、顧客満足度が上がります。その結果、ブランドの良いイメージが顧客に根付き、ブランディングにも直結するでしょう。
まとめ
粉類のパッケージに必要な条件や、形状選びのポイント、パッケージデザイン戦略について解説しました。これから粉類の商品を開発し、パッケージについて設計デザインを行っていく際には、ぜひヒントにされてみてください。
しかし、粉類の最適なパッケージ選びには、不安が大きいこともあるでしょう。その際には丸信におまかせください。
丸信では、長年の食品パッケージの素材選定や印刷、加工、デザインなどの多数の実績と経験から、最適なパッケージ形状・素材・デザインを全て、ワンストップで制作可能です。ぜひお気軽にご相談ください。