だしパックとは?近年の市場トレンドを解説
まずはだしパックの概要と近年の市場トレンドを解説します。
だしパックとは?
だしパックとは、だしとなる食材を粉砕し、不織布でパックとして包装したものを指します。顆粒または粉末の形状を取ることが多くあります。だし食材には、鰹節や煮干し、昆布などがあります。だしパックをそのまま鍋に入れて煮出すことで、簡単にだしを取ることができる点が特徴です。
従来、だしをとるには、鰹節を自ら削ったり、濾したりする必要があったことから、手間と時間がかかっていました。だしパックはその手間と時間を削減するのに便利な商品として親しまれています。
だしパックの市場トレンド
近年、健康志向が国内でも高まっており、高齢化も背景として塩分や糖分の摂取を抑えるために、だしの旨味を利用する傾向があります。だしパックは手軽に調理できる点から、利用が進んでいます。
また、だしパックの高級志向の波も加わり、だしパック市場は需要が落ちず、今後も拡大することが見込まれています。
だしパックの形状の種類
だしパックを開発する際には、パッケージを決める必要があるでしょう。市販のだしパックには次のような種類のパッケージが存在します。
遮光袋
遮光袋は、紫外線や赤外線などの中身を劣化させる光を遮る性質を持つ包材です。特にアルミ素材は遮光性が高いことから多く採用されています。アルミ箔による完全遮光の包装や、アルミには遮光性が劣りますが安価なアルミ蒸着フィルムが利用されています。主に次の2つの種類があります。
・アルミ包装
アルミ包装は、アルミ箔を含めた複数のフィルムを貼り合わせて作られている袋です。バリア性能が高く、酸素透過度、水蒸気透過度が理論値では0になっております。高いバリア性能が求められる医薬品や健康食品、品質に留意したい食品などに採用されています。
・アルミ蒸着袋
PET*1やCPP*2、OPP*3といった素材を使ったフィルムに、アルミニウム粒子を蒸着させることで製造される袋です。フィルムの性質と、アルミの遮光性を両立しているのが特徴です。アルミ包装と比べると遮光性とバリア性は劣りますが、コストを抑えられます。だしパックのほかお菓子などによく採用されています。
*1 PET:ポリエチレンテレフタレート。ペットボトルや食品用トレー、工業用フィルムなどに使われている樹脂。
*2 CPP:無延伸ポリプロピレン。OPPのように延伸せず、やわらかい触感が特徴。
*3 OPP:二軸延伸ポリプロピレン。ポリプロピレンを二軸から伸長することでフィルムに成形する。パリパリとした触感が特徴。
アルミチャック袋
アルミチャック袋は、アルミを含めた複数のフィルムを貼り合わせることで作られている袋です。上部に開閉用のチャックが付いているのが特徴です。アルミを使用していることから、前述のような遮光性とバリア性を持ち、だしパックにも利用されています。開封後にも再封をして保管が容易に行える利便性の高さが特徴です。
スタンディング製袋
スタンディング製袋は、自立性の高い構造を持つパッケージです。底部にガゼットがあり、安定して立たせることができます。スタンディング製袋であれば、店舗で立たせて陳列できるので、手に取ってもらいやすくなります。
包材にバリア機能や遮光性などを備えたアルミチャック袋を選択すれば、だしパックの保存性を高めることができます。
だしパックのパッケージが持つ役割
だしパックのパッケージは、劣化を防ぐために以下の性能が求められます。それぞれの性能が持つ役割を見ていきましょう。
ガスバリア性
ガスバリア性とは、炭酸ガスや窒素ガス、酸素ガスを透過させにくい性質です。だしパックは湿気や酸素に触れると酸化し、品質低下につながってしまいます。ガスバリア性の高い包材例としては、アルミ箔、透明蒸着フィルム(透明蒸着PET)、Kコートフィルムなどが挙げられます。
・アルミ箔:
高いバリア機能を持ちます。アルミ箔は、酸素や水蒸気、光、香りなどをほぼ完全に防ぐことができます。
・透明蒸着フィルム(透明蒸着PET):
ポリエチレンテレフタレート(PET)に、酸化アルミニウムや、酸化ケイ素などの無機物を蒸着させたフィルムです。これによりバリア性能とともに透明性を持たせることができます。耐熱性や耐水性にも優れていることから、長期保存しやすいといえます。
・Kコートフィルム:
PVDC(ポリ塩化ビニリデン)を、フィルムの片面にコーティングした透明フィルムです。ガスバリア性と防湿性を備えます。
防湿性
防湿性は、湿気に弱い商品のパッケージに使われる性能です。湿気や蒸気を通さない性質です。防湿性に優れるフィルム素材としては、アルミニウムやOPPが挙げられます。
遮光性
遮光性とは、紫外線や赤外線などを遮断する性能です。だしパックは光によって劣化する恐れがあるため、遮光性が高いパッケージが求められます。
だしパックのパッケージデザイン戦略
パッケージのデザインは、消費者に購入を促す効果を持たせたり、ブランディングを行ったりと、重要な要素です。以下のポイントを押さえた上で、パッケージデザインを行いましょう。
シズル感とメッセージ
だしパックは、だしをとる食材を何にするかによってパッケージのデザインも大きく変わってきます。例えば鰹節であれば、鰹節の写真やイラストなどを盛り込むことでシズル感を出すことができます。また、だしを使った調理の例を示すことも重要です。また、メッセージをパッケージに施すことで、消費者に、だしパックの魅力を伝えることができます。
機能性と実用性
だしパックは、パッケージとして機能性と実用性が求められます。だしパックのほとんどは複数個、袋に詰めており、一つずつ利用するのが一般的です。そのため、保存性の高さも求められるでしょう。
また、チャック付きのスタンディング袋を採用すれば、保存性を高められます。キッチンなどに立てて収納できるので、実用性も上がります。
法的要件と規制
だしパックに限らず、食品パッケージの表示は、食品表示法に基づき、適切に行う必要があります。表示義務事項や成分表示、アレルギー情報等は消費者の健康を守るために必須の事項です。
まとめ
だしパックの商品を開発する際には、保存性の高いバリア機能を持つパッケージを選択することが有効です。
もしパッケージ選定や製造に不安が大きい場合には、商品ごとに最適なパッケージの選定にお困りかと思います。
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