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食品パッケージデザインの重要性

はじめに、食品におけるパッケージデザインの重要性について解説します。

消費者の購買意思に影響を与える

食品パッケージデザインは、消費者が商品を選ぶ際に最初に目にする部分です。そのため、パッケージデザインが魅力的であるかどうかは、消費者の購買意思に直接影響を与えます。例えば、色彩やフォント、イラストなどの視覚的要素が消費者の注意を引き、商品への興味を喚起します。特に、スーパーやコンビニエンスストアのような大量の商品が並ぶ場所では、おしゃれなデザインや目立つデザインが選ばれる確率が高い傾向があります。

ブランド認知度向上の手段

食品パッケージのデザインは、ブランド認知度を向上させる効果的な手段でもあります。統一感のあるデザインやロゴ、カラースキームを使用することで、消費者は一目でそのブランドを認識することができます。これにより、ブランドの記憶に残りやすくなり、リピート購入を促進する効果が期待できます。

 

例えば、カップヌードルで知られる会社「日清食品」は、その独特なカップデザインとロゴで広く知られています。白地に赤のロゴというシンプルなデザインは、どこにいても一目で「日清食品」の商品であることが分かります。このように、統一感のあるデザインがブランド認知度を高め、消費者の信頼を得る手段となります。

 

さらに、パッケージデザインはブランドのストーリーを伝える手段としても利用できます。例えば、オーガニック食品会社「ナチュラルハーベスト」は、自然素材を使用したシンプルでエコフレンドリーなデザインを採用しています。これにより、消費者は「このブランドは環境に優しい」というメッセージを受け取り、ブランドに対する好感度が高まります。

食品パッケージデザインのコツ|抑えておきたいポイントをご紹介

続いて、食品パッケージデザインのコツや抑えておきたいポイントをご紹介します。

視覚的魅力

食品パッケージデザインで最も重要な要素の一つが視覚的魅力です。消費者は、店頭で商品を手に取る前にパッケージの見た目で第一印象を受けます。ここで色彩、フォント、画像の選び方について詳しくご紹介します。

1.色彩

色彩は消費者の感情に直接影響を与えます。例えば、赤やオレンジは食欲を刺激し、青は清潔感や信頼感を与える効果があります。そのため、商品の特性やターゲット層に合わせて色彩選びを慎重に行う必要があります。例えば、自然食品やオーガニック商品には、緑や茶色などの自然を連想させる色がよく使われますし、スナック菓子やジュースなどの若者向け商品には、明るくポップな色合いが好まれる傾向があります。

 

2. フォント

読みやすさはもちろんのこと、商品のイメージに合ったフォントを選ぶことが大切です。高級感を出したい場合は、セリフ体のフォントが適していますし、カジュアルで親しみやすい商品には、サンセリフ体や手書き風のフォントが使用されることが増えています。また、フォントのサイズや配置も考慮し、重要な情報が一目で分かるように工夫しましょう。

 

3. 画像の選び方

画像の選び方も、食品パッケージデザインにおいて非常に重要です。特に食品パッケージではシズル感のある画像が使用されます。シズル感とは、食欲をそそるような視覚的な効果を指し、焼きたてのパンの香ばしい表面や、ジューシーなステーキの肉汁が滴る様子など、リアルで美味しそうな写真を使用することで、消費者の購買意欲を高めることができます。

訴求文

パッケージデザインには、視覚的な要素だけでなく、訴求文も消費者に商品の特長や利点を簡潔に伝えるための重要な要素です。例えば、「無添加」「オーガニック」「低カロリー」など、消費者が求める情報をパッケージに明記することで、購買意欲を引き出すことができます。また、「新発売」「期間限定」「数量限定」といったフレーズも、消費者に緊急感を与え、購入を促進します。

機能性と実用性

次に、食品パッケージデザインにおいては、機能性と実用性も重要な要素で、開けやすさや保存性、持ち運びやすさは消費者の購買意欲に直結します。例えば、ジッパー付きの袋や、プルタブ付きの缶などは、開封が容易で再封可能なため、持ち運びやすく人気があります。
また、小分けにされた包装や、持ち手が付いたデザインも、消費者が外出先でも手軽に利用できるため、非常に便利です。

ブランドアイデンティティの反映

食品パッケージデザインは、ブランドアイデンティティを反映するためのツールにもなります。
ロゴ、ブランドカラー、メッセージの統一性は、消費者にブランドの一貫性を伝えるために欠かせません。例えば、有名なチョコレート会社「ゴディバ」は、その高級感をパッケージデザインで表現しています。ゴールドとブラウンのカラーリングや、エレガントなロゴは、ブランドの高品質なイメージを強調しており、メッセージの字体も統一感があることで、消費者に一貫したイメージを与えています。

法的要件と規制

法的要件と規制を遵守することもパッケージデザインの重要な要素です。表示義務、成分表示、アレルギー情報などは、消費者の安全を守るために必要な情報です。例えば、日本では食品表示法に基づき、原材料名、内容量、賞味期限、保存方法、製造者の情報などをパッケージに記載することが義務付けられています。

 

成分表示も同じく重要で、特にアレルギー情報は命に関わるため、明確かつ見やすい場所に表示することが求められます。

丸信の食品パッケージのデザイン事例をご紹介

最後に、丸信の食品パッケージのデザイン事例をご紹介します。

消費者の目を引く特殊形状のパッケージ

「お菓子/ノベルティ用 12星座ケース」

 

 

角度を変えることでキラキラと表情を変える素材、メタリックパール調の紙(ファインペーパーのスタードリーム)を使用したケースです。
星型の特殊な形状を採用したケースは、色や素材、プリントする柄などで表情が変わり、高級感あるものからポップでファンシーなものまで表現も幅広く、アイデア次第でいろんなパッケージになります。

 

このように、個性ある形は目を引く”アイキャッチ効果”も期待でき、お菓子やノベルティグッズを入れるパッケージとしてもおすすめです。

田中製麺 様「田中の麵屋」シリーズ

パッケージ制作から通販サイト制作・拡販支援までサポート

 

 

「田中の麵屋」ロゴはブランドのアイデンティティを象徴し、今ではどの商品パッケージにも記載されています。
田中製麺様は、1948年の創業以来、原料や製法にこだわり、麺づくりをしてきた老舗製麺所です。
2000年より直売会を開始し、「お客様に食を通じて笑顔になってほしい、幸せになってほしい」 との田中社長の想いから、実際にお客様に試食いただけるイベントを開催するなど、精力的に実店舗での販促を行われ、その間、丸信では紙媒体の販促物(DM、チラシ、パッケージ等)の提供を行ってきました。
ただ、田中社長は「定期的なイベントで販促をしても、単発的な盛り上がりになりその場限りになってしまう」ことを課題と感じられていた為、弊社より、「もっとファンを増やす試みをやりましょう」とご提案し、これが通販サイトを始めるきっかけとなりました。

 

販促サポートとして、通販サイト「田中の麺家 オンラインショップ」の制作や、丸信が運営している「九州お取り寄せ本舗」への商品掲載サポートにより、田中製麺様の新たな販路拡大をサポートいたしました。

環境に配慮したパッケージ

FSC®認証紙(気包紙)を使用した食品パッケージの紹介です。

 

 

FSC®(Forest Stewardship Council®、森林管理協議会)は、森林資源の保全を目的とした国際森林認証制度で、世界で最もポピュラーな環境保全取り組みのひとつです。適切に管理された森林から生産された木材を使って、製品を作り、流通させ、消費者に届ける活動で、世界規模で推進されています。

 

持続可能な社会の実現に向けて、企業としても何らかの形で環境保全活動を行う事が求められていますが、FSC®認証紙を使用することで、
 

  • 企業として責任ある行動を行っている
  • 森林保全を目的として適切に管理された木材を使用している
  • SDGsの達成に貢献している

 
といった環境保全、社会貢献を行っていることを、広く周知することが出来るようになります。
丸信では、こういった環境に配慮したパッケージ制作も幅広く行っております。

まとめ

本コラムでは、食品パッケージデザインの概要やポイントを事例と共にご紹介しました。
丸信では、創業から50年以上のノウハウを活かし、包装資材の調達からパッケージの企画・提案、販促企画や広報支援、食品衛生や食品表示のサポートまで、幅広いソリューションでお客様の軟包材・包装フィルムの課題を解決いたします。お困り事がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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