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  • 巻取り(ロール仕上げ)袋の基礎知識とメリットをご紹介! 最適な活用シーンとは?

巻取り(ロール仕上げ)袋とは?

巻取り(ロール仕上げ)袋とは、どのような袋の加工方法なのでしょうか。早速、見ていきましょう。

巻取り袋とは?

巻取り袋とは、連続している一連の袋がロール状に巻かれている袋です。ロール仕上げとも呼ばれる加工方法です。 印刷資材の用紙の世界では、巻取りといえば、紙の一つの形態であり、平版や平判に対するものです。平版とはロール状に巻き取ったものに対して、所定の寸法の長方形に切断したシート状のものをいいます。 包装の袋の世界における巻取り袋とは、袋が連結したもので、切り取って一つ一つの袋として利用します。よくスーパーマーケットで購入した野菜やフルーツなどの青果物や、魚や肉などの生鮮食品などを詰めるために利用するロール状のビニール袋が置かれていますが、あのビニール袋も巻取り袋の一種です。

巻取り(ロール仕上げ)袋の特徴とメリット

巻取り(ロール仕上げ)袋の特徴とメリットと特徴をご紹介します。

切り離しやすさ

ほとんどの巻取り袋には、簡単に切り離せるようにするためのパーフォレーション(切り目)が入っています。よって、使うときには必要な数の袋だけを選んで切り離すことができます。切り離しやすさも特徴的といえます。

連続性

巻取り袋は、連続している一連の袋がロール状に巻かれています。これにより、一つ一つの袋を手で取り出す手間なく、パーフォレーションに沿って切り取って利用できます。業務で利用する場合などは手間が省け、作業効率が向上します。

保存と保管の容易さ

巻取り袋は保存と保管が容易という特徴があります。ロール状になっているため、保管スペースを取らずに大量の袋を保管できます。また使用する際もロールから直接、引き出して袋として利用できるため、便利に使えるのもメリットです。

多様な用途

スーパーマーケットで持ち帰り用に利用する野菜やフルーツ用のビニール袋、ビニール製のゴミ袋、ペットの排泄物処理袋、郵便物の梱包袋など、さまざまな用途の巻取り袋があります。このように用途が多い点も巻取り袋の特徴といえます。

衛生的

巻取り袋は一度に一つずつ取り出せるため、複数枚同時に触れることがないことから、衛生的な取り扱いが可能です。特に食品産業においては、衛生面の配慮をしたいときに利用しやすいでしょう。

カスタマイズが可能

巻取り袋は、その利便性に加えて、カスタマイズ性が高いというメリットもあります。企業のロゴや指定のデザインを印刷することで、ブランディングやプロモーションに利用することができます。

巻取り(ロール仕上げ)袋の活用例

巻取り(ロール仕上げ)袋は、どのようなシーンで活用できるのでしょうか。主な活用例をご紹介します。

野菜やフルーツ用のビニール袋

先述の通り、巻取り袋は、スーパーマーケットで持ち帰り用に利用する野菜やフルーツ用のビニール袋によく利用されています。一人のお客さんが1枚、パーフォレーションに沿って切り取って使用しても、他の袋には触れずに済むため、衛生面で安心できます。ロール状なので設置もしやすく、取り出しやすいのもメリットです。

環境に優しい素材を利用した商品包装設計

近年は、環境に配慮した商品包装の選択が求められています。持続可能な循環化社会を作っていくためには、限られた資源を大切に使うことが重要です。そのために、容器包装の3Rである「リデュース(ごみの削減)」「リユース(繰り返し使用)」「リサイクル(再資源化)」の3つを推進し、容器包装の設計や製造を行うことが求められています。

 

こうした中、巻取り袋の素材を選択するときに、リサイクル可能な素材や生分解性プラスチックを用いれば、環境への影響を考慮した商品包装設計が可能になります。

 

巻取り袋によく利用されるフィルムの素材には、ポリエチレンやポリプロピレンなどのプラスチックがありますが、環境への配慮から、これらを代替する流れが起きています。代替素材としては、例えば、生分解性プラスチックが挙げられます。

 

生分解性プラスチックとは、微生物の働きにより、最終的に水と二酸化炭素にまで分解される素材です。原料や製造方法によって「微生物産生系」「天然物系」「化学合成系」の3つに大別されます。

 

微生物産生系は微生物を利用して作られるもので、ポリヒドロキシアルカノエートなどが代表的な物質です。天然物系は、植物由来のセルロースやトウモロコシ、ジャガイモなどから作られるもので、セルロースやキトサン、デンプンなどが代表的な物質です。化学合成系は、化学合成反応によって生産するもので、ポリ乳酸やポリブチレンサクシネートなどが代表的な物質です。

 

これらの生分解性プラスチックを用いて巻取り袋を製袋することで、環境に配慮することができます。

その他の製袋加工方法

巻取り袋は、袋をロール仕上げという加工を施したものですが、他にも袋には加工・仕上げ方法が多くあります。主な製袋加工を知っておきましょう。

熱シーリング加工

熱シーリングとは、フィルムを熱や圧力で溶かすことで接着することをいいます。ヒートシーリングとも呼ばれます。例えば、三方製袋(さんぽうせいたい)という2枚のフィルムの底と両側面の3ヶ所を貼り合わせて作る袋に使われることが多い加工です。3ヶ所をヒートシーラーという機械で熱シーリングを行います。シーリング方法には他に接着剤を利用する方法もありますが、熱シーリングであれば接着剤を使用することなく接着できます。

4コーナー丸カット

長方形の袋の四隅の角を丸カットする加工方法です。いわゆる角丸にします。角がとがったままだと、手切れやケガのリスクがあるため、主に医療関係の製品に必要性が生じて加工が行われたことをきっかけとして、一般に普及したといわれています。丸カットしておくと、輸送時に袋同士が触れ合って突き傷がつくリスクも減らせます。

まとめ

巻取り(ロール仕上げ)袋の概要や特徴、活用方法などをご紹介しました。巻取り(ロール仕上げ)袋はさまざまな用途で活用できることから、ぜひ用途や内容物に応じた最適な巻取り(ロール仕上げ)袋を利用するのをおすすめします。

 

丸信では食品軟包材の制作を行っており、巻取り(ロール仕上げ)袋の制作も可能です。

 

強みは、内容物に最適な素材や形状に合わせた提案力を持って、最適な袋をご提案できる点にあります。また20名以上の経験豊富なデザイナーがデザイン力を活かしてご要望に応じたデザインを行うことも可能であることから、巻取り(ロール仕上げ)袋についても外観やデザインなどの見映えについてご提案することができます。

 

最近では、商品の保護性や見映えだけでなく、環境に配慮した素材をご希望の方も増えています。環境に配慮した素材は、袋の機能性や内容物に合わせた慎重な選択が必要になります。ご自身ではなかなか最適な素材を見つけられないということもあるのではないでしょうか。そのような場合にも、ぜひ当社にご相談ください。貴社に最適な素材選びからお手伝いさせていただきます。

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