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スタンディング袋とは?

まずはスタンディング袋の概要を確認しておきましょう。

スタンディング袋とは?

スタンディング袋とは、自立する袋の総称です。一般的には、袋の底にひだをつけることで自立できるように加工します。底は円形もしくは船底の形態が特徴的です。多様な商品に使用されており、例えばシャンプーの詰め替え用製品やパスタソースのレトルト食品、お菓子などの袋では定番となっています。

スタンディング袋の製造工程

スタンディング袋は、一般的な三方製袋の製造方法に加えて底面を加工することで作られています。

 

三方製袋とは、2枚のフィルムなどの素材を底と両側面の3ヶ所で熱シールもしくは接着剤で密封して作られる袋です。スタンディング袋は、三方製袋を作った後、自立させるために底部を作成します。ガゼットと呼ばれる折り目をつけることで袋が自立できるようにします。

スタンディング袋の特徴とメリット

スタンディング袋には、次のような多様な特徴とメリットがあります。

自立性

スタンディング袋の最大の特徴は、底部がガゼットを持つことで広がり、自立する能力を持つことです。これにより店頭の商品棚や冷蔵庫内での陳列が容易になり、消費者の注意を引きやすくなります。

 

パッケージの視認性が高まることは、印刷されたロゴやキャッチコピー、デザインなどの訴求につながります。またそれによってブランディングにもつながります。するとスタンディング袋の貢献度は多大なものとなり得ます。

保存性

スタンディング袋は三方製袋で作られることが多く、三方製袋の特徴である、密封性が高く、光や酸素、湿気などから中身を保護する機能を有します。そのため、食品の鮮度保持や長期保存に適しています。

使用便利性

スタンディング袋はジッパー付きのものが多く、開封後も再封が可能で、中身の取り出しや保存が容易にできるのが特徴です。また、注ぎ口をつけることで液体の注ぎやすさを向上させることができます。自立させられるので、液だれの心配がないというメリットもあります。

デザイン性

スタンディング袋は立体的な形状のため、前面、背面、側面にデザインや情報を印刷でき、視認性を高くすることができます。これによりブランドの認知度向上や商品の訴求が可能です。

材料の多様性

スタンディング袋には、素材にプラスチック、アルミニウム、紙などのさまざまな材料を組み合わせて使用することができるのも特徴です。内容物の性質に合わせたバリア性能や強度を持たせることができるので、柔軟性の高い袋といえます。

環境への配慮

近年は、環境に配慮した商品包装が求められています。その背景として、二酸化炭素などの温室効果ガスが原因とされる地球温暖化への影響をもたらすことが挙げられます。包装の袋の素材や量によって生産段階や廃棄段階で二酸化炭素を排出する量が変わってくるため、包装に関わる事業者はよく検討しなければなりません。

 

また、ごみ処理場のスペースの限界を迎えるといわれているため、ごみそのものを削減するために、リサイクルできる素材の積極的な使用が求められています。

 

スタンディング袋は従来の硬質容器に比べて軽量で、製造時の材料使用量が少なく、廃棄時の容積も小さくなるため、環境負荷を減らすことができます。

素材の利用の幅も広いことから、環境に配慮した素材を選ぶことができます。

輸送効率

スタンディング袋は自立性がありながら、平らな状態で輸送されるため、輸送時の空間効率が高く、輸送コストの削減が期待できます。

スタンディング袋の活用方法

さまざまな特徴のあるスタンディング袋は、次のような活用方法があります。

スナック菓子やコーヒー豆、茶葉などの食品

スタンディング袋は、ジッパー付きに加工し、スナック菓子やコーヒー豆などの保存しながら使う食品に適しています。デザイン性や視認性にも優れるため、食品のアピール性は高いものとなります。

フリーズドライ食品・レトルト食品

フリーズドライ食品やレトルト食品の包装にもよく使われます。レトルト食品では主にレトルト殺菌の高熱に対応し、遮光性にも優れるアルミ箔の素材が使われます。袋の開口部分にノッチという開封用の切り込みを入れることで、開封しやすくします。

 

例としてパスタソースやシチュー、スープなどのレトルト食品に多く使われています。利用者は保存期間内であれば一度に使い切る必要がなく、家庭内の冷蔵庫に自立させて保存できるメリットがあります。

シャンプーや洗剤などの液体・粉商品

シャンプーやボディーソープの詰め替え用製品や洗濯用洗剤などの液体・粉商品にもよく利用されています。ノッチを入れて開封しやすくすることで便利に利用できます。

 

また近年は、シャンプーなどのプラスチックボトルの環境負荷が問題視されていることから、詰め替え用の袋の利用を推進することでプラスチックの使用量削減につながります。詰め替え用の利用を促進するために、スタンディング袋の役割は大きいものといえます。

医薬品・健康食品

サプリメントや錠剤などの医薬品・健康食品類にも利用が進んでいます。ジッパー付きにすれば開封後に再封を繰り返しながら使えるほか、自立させられるので立てて保管できます。毎日1-2粒飲むようなビタミン剤などの袋に最適です。

環境配慮の素材を利用

環境に配慮した素材を利用することで、よりスタンディング袋の価値を高めます。ある化粧品メーカーは、日焼け止めや化粧水などのスタンディング袋製品の開発の際、環境配慮のために紙素材の使用を検討していましたが、紙を100%使用することで、紙粉の発生や破れが生じる恐れがありました。

 

また、一番内側の商品に触れる層はプラスチック素材を用いた混合素材が使われることが多いですが、プラスチックは環境負荷が高いため、使用を控えたい意向もありました。

 

そこで、紙素材とコーティング剤使用して、プラスチックを使わないスタンディング袋を新たに開発し、採用しました。結果、環境負荷のより少ない包装を実現できました。

まとめ

スタンディング袋の概要や特徴、活用方法をご紹介しました。スタンディング袋は機能性が高いことから、用途や内容物に応じた最適な製袋を検討することができます。

 

丸信では食品軟包材の制作を行っており、スタンディング袋の制作も可能です。

 

長年の経験と実績から、強みである内容物に最適な素材や形状に合わせた提案力を持って、最適なスタンディング袋をご提案します。

 

透明性が高いプラスチックフィルムなどの軟包材全般はインキとの相性が良いことから、美しい印刷が可能です。また20名以上の経験豊富なデザイナーがデザイン力を活かしてご要望に応じたデザインも可能であることから、スタンディング袋についても外観やデザインなどの見映えについてもご提案することができます。

 

環境に配慮した素材をご希望の場合にも、ぜひ当社にご相談ください。貴社に最適な素材選びからお手伝いさせていただきます。

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